目尻切開の術式の比較

あさって,7月18日で当院は開院半年を迎えます.

徐々に新規に御来院いただく患者さんも増えてきまして,開業の手応えを感じております.

さて,今回は目尻切開の話です.

目尻切開には色々な方法があります.まず,水平に切る方法とシワに沿ってやや下方に切る方法があります.この両者の比較に於いては,白目の拡大する効果を考えると,外側下方に切る方法が優れていると私は考えています.

デザインに於いては,Y字に切ってV字に広げる方法(私がしている方法)のほか,W形成術による方法も有名です.目尻切開では広げる量に限界があります.眼球を納めている眼窩のポケットの深さ以上には切れないわけです.デザインをどの様にしても解剖学的な限界があるので,それならばシンプルな方法が良いと思っています.

更に靱帯の処理をする方法としない方法があります.外側下方に広げるのが目的のため,私は下眼瞼に可動性を与えるべく,外眼角靱帯を外しています.

下眼瞼の皮膚切除をするかどうかも問題になります.私は目尻切開のみの場合は皮膚切除は行いません.靱帯移動などを行う場合は皮膚切除をした方が良いでしょう.

術直後はどうしても下眼瞼や外眼角の形態がいびつになります.グレイラインを切除したりしてこれを術中に修正するか問題になりますが,私は原則としてその場では修正しません.経過とともになじんできますし,修正をしすぎると睫毛が失われていく可能性があります.

まとめますと,目尻切開は色々な方法がありますが,私は

  • 外側下方への切開
  • Y-V形成
  • 外眼角靱帯は外す
  • 皮膚切除はしない
  • グレイラインは切除しない

という方法で行っています.

縫合後の糸の処理も見解がわかれるポイントではあります.眼球にナイロン糸があたるのは避けたいわけですが,そのための方法として,短く切るのか,長く残して目尻にテープ固定するかです.私はこれに関しては手術中に決めています.

さて,草津で仕事をしていたとき,2ヶ月間限定の特別料金で,目尻切開を120000円で行っていたことがありました.これが終わってからも,「あれはもうしていないのか」という問い合わせを何件か頂いておりました.

今回,開院半年記念の特別料金として,目尻切開を82500円でご案内させて頂きたいと思います(2024年8月1日から2024年9月30日まで).

目尻切開は変化に限界があり,しかも正面からではその変化がわかりにくく,上眼瞼の皮膚がかぶれば見えにくい部分の手術で,変化量とコストが合いづらい手術だと思います.料金面で躊躇していた方は是非ご検討いただけたらと思います.

詳しくはクリニックまでお問い合わせください.

目尻切開について

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